2013年5月28日火曜日

気になるアンコー。

古い住宅では、今ではなかなか使えないものが当たり前に使われていたりします。
殆どが建具屋さんが作った無垢の建具ですし。
少々、床が傾いても、そういう建具は削って調整ができます。

耐震補強をしたこのお宅は庇や雨樋を銅板で作ってあり、
きれいな緑青が出ています。



しかし、経年劣化で裂けてしまったので、耐震リフォームの設計図では、この雨樋の腕の部分「アンコー」だけ既製品に取り替える事にしていました。
ところが、施工段階でメーカーに問い合わせると発売中止になっていました。
そこで、板金屋さんに補修をお願いすることに。

ところが、、、行ってみると、補修は不可能だったようで、新しく銅で作られたアンコーが、、、キラ〜ン。。。大汗



「いいじゃない古い家なんだから、一カ所くらいピカピカでも」
といってくれた奥様。ありがたい。。。

近くを通るたびについ、気になって、、、見てしまいます。
一年経って、10円玉ぐらいの色にかわって、ちょっとホッ。
早く出てこないかな〜緑青。




2013年5月22日水曜日

「鉄そしてアルミの仕事」展

ケアホームで鍛鉄の表札をつくってくれた、鉄作家、田中さんから展覧会のご案内をいただきました。
田中潤「鉄そしてアルミの仕事」展
5/24〜6/6 西麻布ギャラリーMITATE

ほんとは内緒にしておきたいんですけど。笑。
多分、かなり素敵なものがあります。

在廊日などギャラリーのHPに載ってます。
是非〜。




地盤の強さ。

家を建てる前の地盤調査(スウェーデン式サウンディング調査)は大抵、地盤調査会社に依頼します。
めずらしく、建築家丹呉明恭さんの事務所は自社で行うというので、
その方法を体験させて頂きました。



100kgのおもりを載せたドリルを何回まわすと地中へ25cm進むかで
地盤の地耐力や沈下量を計算します。



同じ位置でも、ハンドルが固くてドリルがなかなか進まないところと、おもりを載せるとたんにスルッと落ちていくところを体感。

報告書の数字を追ってばかりでは分からない感覚です。
自分でも出来るものなのだ、、、と驚きました。
前より興味を持ってデータを見られそう♪

建物を支える地盤、やっぱり強い方がいいなぁ〜。
(墨田区は弱い所が多いですけど。)
土地を買うときには、要チェックです。
弱ければそれなりの対策費用が発生したりしますから。
(ちなみに役所の建築指導課などへ行くとその近辺の持ってるデータを見せてくれます。もちろん、参考程度ですが。)






2013年5月17日金曜日

変化するビル。

勉強会の帰りに木場の木材会館へ。
近いと意外と行かないもので。
本物を初めて見るのですが、力のある建物です。
雨が降っていた事もあり、全体的にやんわりダークな感じです。



本実の型枠のコンクリートと木部と、、、よく見ないと。

竣工から4年目、当時はこんな感じですから、だいぶ木の色が変わったんですね。
木はコンクリートのグレーを追い越していくんでしょうね〜。楽しみです。

2013年5月8日水曜日

ケアホーム。

設計監理協力をした建物が竣工しました。

計画から約10年。当初は大きな施設の計画だったものが、
住宅地の中に住む!と決めてから少し小さくなりました。
上下5名づつ、合計10名の障碍(がい)を持った人たちが住みます。
もうすぐお引っ越し。
親元を離れての生活、不安でワクワクした気持ちはみんな同じ。
ホームシックにもかかるんだろうな。
みなさん、よろしくです。

設計:ハル建築研究所 
設計監理協力:伊澤計画 
構造:構造計画プラス・ワン 
設備:アウス企画設計

                写真:テックフォト