2012年10月30日火曜日

国宝に住む動物たち。

先日、晴れた日に、建築の勉強会「家づくり学校」で日光東照宮へ。

技術を結集している彫刻の力には、何度訪れても圧倒されます。
三猿と眠り猫には触れず、、、

国宝 陽明門です。そのフォルムも威厳があります。




ここに架空の霊獣が沢山住んでいます。魔除けの役割なんだそうで。


緑色のは麒麟、口の形もひとつひとつ違います。
龍も3種類いて、普通の龍と羽の生えた飛龍と足が馬、龍馬がいます。

足が馬の龍馬



軒先にペロリと舌を出して、鐘をぶら下げているのは???
これがジャコウネコでしょうか?



屋根の頂上から見下ろしているこの動物の表情も何か、
ちょっと漫画みたいでしょう。


今度は双眼鏡を持って行こうと思います♪



2012年10月24日水曜日

燃えない壊れないまちづくり。

昨晩は墨田区の新制度、防火・耐震化改修工事にかかる講習会へ。
12月から耐震補強工事と一緒に準耐火建築物並みの改修をする家に助成がでます。


準耐火建築物並みにするとは主要構造部を準耐火構造に、延焼のおそれのある範囲の外壁の開口部に防火設備を設けたものです。
耐震診断で、壁の改修に着手するのであれば、防火、断熱を一緒に考えるのが合理的です。
お住まいの地域が当該地域であるかは9月1日の墨田区の広報に掲載されています。
http://www.city.sumida.lg.jp/kuhou/backnum/120901/kuhou02.html

現在の建築基準法では地震と火事は一緒におこらない想定でできています。
ところが墨田区の木造密集地等は、古い建物が多く、隣との間も狭く、耐震補強をしても、、、ひとたび、火事が起きれば延焼してしまいます

火災時外から延焼しないこと、内側から隣りの家へ火災を広めない事が目的です。



上は墨田区内の「シュミレーション」ですが、準耐火建築物の割合が50%となると、燃え広がりが押さえられる結果となっています。黒い部分は焼失したところです。

避難の時間、消火の時間が確保できる想定です。

区の制度の概要2012年9月1日の広報↓
http://www.city.sumida.lg.jp/kuhou/backnum/120901/kuhou01.html#kuhou03






2012年10月21日日曜日

落合ほたる。

新宿区の下落合のあたりを流れる妙正川は染めたの着物を洗う場所だったようです。

今も着物の工房が多数あり、毎年この時期に、公開してくれます。
友禅染の工房「協美」と、江戸小紋の「松綱染工所」、そして、仕上がった着物を整える「吉澤湯のし加工所」、江戸更紗の「二葉苑」を見学しました。
妙正川は今も澄んでます。



その工程はどこも面白くて。着物や工芸に興味がある方は必見です。
江戸更紗の工房「二葉苑」をご紹介。

多色刷りの版画のように、柿渋をぬった和紙でつくった伊勢型紙を何色も重ねてぬります。
この型紙は左上から、36枚刷!
絵の具もたくさん。
刷毛の種類もたくさん
色をおいたものを釜で蒸して海苔を落として、それを洗って、、、湯のしして(蒸気で整えて)やっと、反物の出来上がり。全て手仕事です。


鳳凰更紗38枚刷のうち16枚目くらい


こんな帯、身につけてみたいものです。
二葉苑では染色体験などもやっているようです♪
来年は着物で回れるといいなぁ♪♪








2012年10月14日日曜日

すみだまつり。

今日は墨田区のイベント「すみだまつり」で木造住宅の耐震補強を推進するPR活動をしてきました。
アンケートを実施して、答えてくださった方に粗品を差し上げて、区の補助制度のパンフレットを渡す。

実際に住民と話をして、現状を把握する為と、パンフレットを配って家の耐震補強のきっかけを作ってもらうというのが目的です。
あまりのアンケート数の多さに対し、今日の無料相談の申し込み件数ときたら。。。
粗品配りになっていやしないかと、心配になってしまいます。

話を伺うと、年配の方は「家が危ないのは分かってるんだけどねぇ、年も年だから」とあまり前向きではありません。助成制度があることもご存知だったりします。
3.11後、これまで、本当に危機感をもって、自助を果たそうとしている人たちは耐震補強を行いました。住み替えも含め、こういう方々にどう向き合ってもらうかが課題です。

墨田区の制度は、評点1.0(新築同等)を求めません。
もちろん「1.0」、更に上ならもっと良いでしょう。
ただ、1.0という数字を追えば、工事費はかさみ、できる人は限られてしまいます。
今より、少しでも強くしようという姿勢に助成を出すという考えです。
ですから、額は多くはありませんが、ハードルは低いと思います。
地震が夜起きたら、、、と思えば、寝室を、
逃げ道の確保と思えば玄関や、掃き出し窓のある一階部分を中心に、
家全部は難しくても、大事なところ、弱い所を中心に補強をするには有効な助成制度だと思います。
そして、バリアフリー工事等と一緒に行うと、診断料等の負担が減る仕組みになっているのですよ〜!っと今日も私は声を大にして言うのでした。笑。

わが町のこんな地道な取り組みを評価してくれる所もあり、ジャ〜ン。
墨田区耐震補強推進協議会が第6回耐震グランプリ受賞!
http://www.tokyo-portal.info/grand-prix06/grand-prix.html

2012年10月13日土曜日

アンスティテュフランセ東京

先日オープンアーキテクチャーというイベントでアンスティテュフランセ(旧東京日仏学院)を見学しました。

説明してくださった早稲田大学の川西崇行先生の言葉がとても印象的でした。
「建物は人と時間がつくるもの」
人に長く使われてこそ、建物の価値があるということですね。
築60年未だに、少々手を加えられながらも、学校として愛されています。




1951年竣工、坂倉準三設計。コルビジェアトリエの二人目の日本人です。
教室と図書館と多目的ホールをもった建物。
もう、階段がクラクラしちゃうくらい素敵でした。
数年前に壊されてしまいましたが、渋谷の東急文化会館もこの人の設計。


写真掲載不可でしたので、パンフレットだけですが、
ブラッセリーがあったり、映画のイベント、語学の学校などに参加できます。
フランス文化に触れてみたい人は是非 。
http://www.institut.jp/

オープンアーキテクチャー
http://open-a.org/index.html

2012年10月8日月曜日

循環型の村づくり。

先の神宮美林を案内してくれたのは岐阜県加子母村の中島工務店。
他にも加子母村の魅力的な所を沢山案内していただきました。

中島さんは林業から、製材、運搬、プレカット工場、特産品製造、スーパー経営、もちろん建設業も、地域に沢山の仕事を生み出し、また、全国に支店をつくり、、、村へ還元できる仕組みを作られてきました。

今日、社長さんより、手紙と旅の写真が届きました。
そんな、心づかい、見習いたいものです。



来週土日は、すみだまつりで耐震、住宅相談受けられます。(私は日曜日に居ます♪)

2012年10月6日土曜日

続・神宮美(備)林


天然林の山の中に入ると、こんな切り株がありました。
平成17年6月に伐採され、現在伊勢神宮で行われている式年遷宮(第62回)の内宮用です。三つの角をつけて、斧で3人で伐採されます。もしや、三月の立柱式に使われてたりして、まさかねぇ。

山の中は、古い木の上に芽を出している木や、その根が石をどかすようなものが、あちらこちらに。その静かな生命力の強さに心を動かされました。